2015年7月21日火曜日

親子英語をやり直すとしたら何歳から始めるか

ひさびさに「早期英語教育の是非」カテゴリーの記事を書いてみた。



最初からやり直すことができたらどうするか、というのは誰もが一度は考えることではないかと思う。もちろん、考えても仕方がないので、不毛ではあるが。

どの教材を使うかとか、英語での語りかけをするかどうかとか日本語とのバランスとか、色々考えることはあるが、まずは何歳から始めるか、決めないといけない。

我が家では、なおの言葉が遅かったのもあって(検診でぎりぎりひっかからないぐらい)、3歳まで待ったのだけれど、色々なケースを見て、また各種資料を見て学んだことを総合して考えると、次やり直すとしたら、0歳、つまり生まれてすぐから始めると思う。言葉が遅いから、と開始を遅らせる必要はまったくなかった。

日本では教材の関係者以外で、0歳から!と薦めているところはあまりないが、海外のバイリンガル教育ガイドなどでは、とにかく早く、と薦めているところが多い(こちらで紹介したサイトとかここで紹介したサイトとか)。」

そして、最近読んだこちらの本に関連した情報があった。

脳からみた学習 −新しい学習科学の誕生脳からみた学習 −新しい学習科学の誕生


0~3歳までに外国語を学習した場合、文法の処理には母語と同様に左脳だけでの処理ができるのだが、4~6歳で学習した場合では、両半球での処理が必要になるという。さらに、言語に最初に触れるのが後になれば、また異なった処理が脳で行われるという。

中学生になってから英語を学び始めた場合は、たとえば冠詞の使い方などはなかなか意識せずに自然に間違えないようにはならないものなのだけれど、0歳から学ぶことにより、母語と同じような感覚で使えるようになる、ということのようだ。

実際には個人差もあるとは思うし、なおの英語がどうなるのか、まだまだ分からないけれど、中学生になってから始めた私よりは意識せずに文法的に正しい表現が使えるようになるだろう。

ということを考えても、英語は0歳からやっておくに超したことはない。

個人的には、RとLの聞き分けがどうこう、よりも文法事項の自動的な処理はもっと重要なことだと思う。

他にも、この本には「子どもの脳は一度にひとつの言語しか学ぶことができない」という通説が間違いである、ということも3ページほど使って説明がある。

母語が確立する前に第2言語を始めることによって発達が遅れることはないこと、また複数の言語が混乱することがあっても一時的であることがはっきりと書いてある。

もちろん、0歳から始めればそれでよい、ということではなく、その上で適切な教育方法がある。こちらの本はバイリンガリズムの専門書ではないのでそのあたりの情報はあまり詳しくない。

上で紹介したサイトに十分すぎるほど情報が集まっているので、そのあたりを参考にしたい。

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2 件のコメント:

Ely さんのコメント...

初めまして。息子がお腹の中にいる時から拝見させていただき、息子は現在3歳になりました。ここに書かれているなお君を追いかけるかのように息子が英語を習得しています。子どもたちを見ていて面白いなーと思うのは、ハーフのお子さんは、2歳からママには絶対英語で、私には絶対日本語で話しかけていて、こんなに小さくても使い分けられるんだ、と感心したこと。当たり前ですが、両親ともにアメリカ人のお子さんは2歳半ですでに I am making bigger cookies! と進行形に比較に複数形としっかり使い分けている姿を見ていると、子どもってすごいなーと素人な私は感心してしまいます。 子どもに英語をやらせたいけど、私は英語ができないし。。。と落胆しているときになおぱぱさん始め、先輩方が惜しげもなく情報を提供していただき、たくさん救われました。本当に感謝します。これからもなおくんの成長を陰ながら楽しみにしています!!(*^^)

なおぱぱ さんのコメント...

>Elyさん

初めまして、そしてコメントありがとうございます。

私の、それからみなさんの親子英語ブログを参考にされて、親子英語を実践されているというお話をお聞きすると、ブログを書いていて本当によかったなと思います。

家庭環境や子どもの資質が違っていても、色々な実践例をブログなどで見聞きしていると、なんとなく何が必要なのか見えてきますよね。

0歳から始めても大丈夫、むしろ有利な面が多い、というのは割と最近、確信したことなので、一度しっかり書いておかねば、と思った次第です。別に3歳からでも大丈夫ですし、何歳からでも、年齢に応じたやりかたがあるとは思いますが、0歳児がおられる方が、無理に時期を待たなくてもいいのでは、と思っています。

だんだん、自律的な面も増えていきますし(もともと素直に言うことを聞く子ではないですが)、家庭での取り組みは単調で記事にすることもなくなってきていますが、更新はゆるりと続けたいと思います(^^)