2009年8月11日火曜日

バイリンガル教育の神話?真実?その2

(その1はこちら

なんとなく、語り尽くされていることだったりして、あまりニーズがないのかもしれないけれど、その2。

2.母親(父親も?)が2カ国語を混ぜてはいけない。

これは、どうなんだろう。やはり科学的な根拠とか、調査結果からこういう警告が出ているわけではなさそうだ。

我が家では、日本語が割と確立した後の3歳で英語での語りかけを始めた、ということもあり、完全に英語の文章だけで話しかけると理解できないだろう、ということもあり、日英ちゃんぽんになってしまう。しかも、なるべくやらないように、とは思いつつも、"Grapefruitsあるねえ"と、文章中でも混ぜてしまうことも。

でも、なおぱぱはあまり心配してはいない。

幼児に英語を教えると「混乱する」という説もあるが、最終的に怖いのは、日本語と英語、どちらの言葉も「ほんもの」にならない場合だ。どんな環境に育っても、小学校に入っても日本語と英語、区別がつかずに混ぜて話すようになっちゃった、ことにはならないだろうからだ。

いわゆるセミリンガルでも、言葉の区別がつかない、ということはない。

さらに、日本語で「おるすばん」が言えないなおですら、日本語と英語の区別がついている。うちでは、「これは英語、これは日本語」とわざわざ区別して教えているわけではなく、適当に混ぜているが、それでも、音の特徴から言語が二つあることを最初から理解している。

日本語に関していえば、うちは普通に公立小学校に行かせるつもりなので、日本語が弱くなる、ということはさほど心配しなくても良いだろう。

じゃあ、英語はどうか、

移民の2世を対象にした研究などでは、家でどれだけブロークンな英語が話されていても、子どもは学校や社会を通じて文法的に間違いのない英語を学んで話すようになる、という話がある。↓の本は、言語学者が一般読者向けに書いた本(図書館などで読んでみてほしい)。

言語を生みだす本能〈上〉 (NHKブックス)言語を生みだす本能〈上〉 (NHKブックス)



親が英語が苦手でも、発音が下手でも、語りかけをした方がいい、と思うのはこのせい。「正しい」英語に十分に触れていれば、変な文法を親が多少使っても、子どもの英語は矯正されていくので、心配ないはず。

アジアやオセアニアなどの各地域で独特の英語が話されるのは、その地域全体で方言としての「なまり」が英語の亜種としてすでに確立されているから。そうした方言があっても、自然と英語が使えるようになる方が遙かに重要だ、と個人的には考えている。

この本を読むと、家の外での活動が言葉の獲得に果たす役割が大きいな、と考えさせられる。親子英語のほとんどの場合は、家での英語が中心になるとはいえ、子どもが社会性がついてきたら、特に小学校に入るようになったら(可能なら幼稚園年中ぐらいから)、家の外でも英語を学ばせてやりたいなあ、と私が考えるのはこのせい。単純にお金とそれから手間の問題なのだけれど。

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4 件のコメント:

Carriexxx さんのコメント...

こんにちは!
いつも楽しく拝見させて頂いてます☆
このテーマは私もよく考えますが
全く同じ意見です。

子供ってよく言われる神話?より
ずっと可能性に満ちているというか^^
完璧な環境でなくても乗越えるだけの
力をもっていると思います。
そして幼稚園や小学校などの外の環境に
大きな影響を受けるのも間違いないでしょう。

我が家も小学校は公立でと考えているので
しっかり考えていこうと思います。
何かと参考にさせて頂いてます!
感謝♪

なおぱぱ さんのコメント...

コメントありがとうございます!

たぶん、親子英語ブログに登録しているみなさんは同じようなことを考えているのでしょうね。日本語の教育に熱心な方々も凄く多いし(^^;

ちえりん さんのコメント...

こんにちわ。いつも楽しいブログありがとうございます。

子育てについては(特に英語教育について)は色々な意見がありますよね。でも、皆が同じ意見ならつまらない事ですし、自分達に合う意見を参考にして、自分の家にとりこんでいければいいな・・・って思っています。

私も最初は正しい発音で接しないと・・・と思い、なかなか家では英語は使いませんでした。でも、なおぱぱさんの言うように少しでも正しい英語に触れていればいいのかな・・・って思って、割り切っています。

それに英語の方が表現が豊かで私は大好きです。外国の方のポジティブな表現や、愛情詰まった表現をふんだんに真似して、我が家でも英語も生活の中にを楽しくとりこみたいです。

なおぱぱ さんのコメント...

ちえりんさん、コメントありがとうございます。

英語には英語の、日本語には日本語のよさがあるので、二つの世界を知るともっと豊かになるのではないでしょうか。

人それぞれ、個性はありますが、欧米風の積極性も多少身につけて欲しいな、と思ってます。